|
第18節は微妙な判定が散見されました。 いくつかは、試合を動かし勝敗を決定付ける判定にもなりました。 審判に正式に異議を申し立てるチャレンジシステムは、プロアメフトのNFLの例を以前にご紹介しましたが、同じようなシステムがテニスでも導入されました。 テニスでは、技術や道具が進歩しサーブが速くなりすぎて、ライン際のジャッジの正確性に異議を唱える抗議が増えていました。そこで、条件付で判定に異議を唱える事、すなわちチャレンジすることが出来るようになりました。チャレンジするとビデオ判定です。条件とはチャレンジする回数のことです。誤審であればノーカウント、エースならばポイントとなり、チャレンジする権利は失われませんが、判定が覆らなかった時はチャレンジ失敗となり、チャレンジの権利を1回失います。チャレンジ権が無くなれば、チャレンジできません。 ビデオは高速カメラによって撮影されており、三角測量の原理でボールの中心の軌道が特定されます。機械の計測誤差は3.6mmだそうです。チャレンジによりゲームの流れが阻害された観客のために、CG映像が再現され公開されます。審判による判定が妥当だったかどうか、観客が一緒になって楽しめるシステムは、今年のウインブルドンでも採用されました。このルールによってテレビ放送でのリプレイが減ったそうです。 チャレンジ要求のタイミングや巧拙が試合の流れを大きく左右することも少なくないため、プロテニス界ではタイブレーク導入以来のルール上の革命と言われて、ジャッジの正確性以上の意味が見出されています。 サッカーは、未だにFIFAがビデオ判定導入に反対しています。しかしIFAB(国際サッカー評議会)が2007年の年次総会で導入を決定しましたので、イギリスの4協会のうちどこかのリーグで何らかの試験が行われることになるだろうと思います。 他競技のビデオリプレーをそのままサッカーに取り入れられるのは難しいですね。競技が途切れるばかりでなく、サッカーの試合における時間管理はランニングタイムですから、判定時間をどのように処理するかの問題もあります。 現在のサッカーにおけるノーホイッスルの原則はプレー継続であり、審判がよく見て判断して笛を吹かないのか、見えてないかの区別はありません。また、審判が自信をもってジェスチャーでプレーオンを推進する姿はよく見かけますが、判定の客観的な正誤とは関係ありません。 その場でプレーする者たちがファウルだと認識して足を止めてしまって失点したとしても、異議は認めず試合を成立させてしまうというのは、誤審もサッカーの一部として構成されているということです。 先日ご紹介したサッカー批評に載ってた上川氏のインタビューでは、欧米などで見られる審判を呼んでのTVショーなどの例が日本でも存在するのであれば賛成の意を表しておられました。 審判に正式に異議を申し立てて経過や結果を広く公開する機会を設けるというシステムは、判定が覆るかどうかはともかくとして、特に少数得点で勝敗が決まるサッカー競技においては、観客の興冷めから来る離反を防ぎ、参加者全員の納得を得易いという意味で何らかの検討は必要かもしれません。 |
| << 前記事(2008/07/21) | トップへ | 後記事(2008/07/23)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/07/21) | トップへ | 後記事(2008/07/23)>> |